高次脳機能障害

高次脳機能障害

高次脳機能障害を専門とする弁護士のホームページ

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用語紹介

1.認知障害[情報処理障害]とその特徴
(1)注意障害【注意機能はすべての認知機能の基盤】
(2)記憶障害
(3)遂行機能障害
 遂行機能とは、前頭葉にある人間のもっとも高次な機能で、自分を認識したり、目標を設定し、そのためのプランを立てたり、行動が目標に向かってうまく行われているかどうかをモニターしながら修正していくような機能である。
(4)思考・判断の障害
(5)知能低下
(6)コミュニケーションの障害
(7)情報処理の容量と速度の低下
情報処理の容量が少なくなり処理の速度が低下するため、いくつかの情報を処理しようとするとすぐパニックになる。仕事上で問題が顕在化しやすい。
2.社会的行動障害とその特徴
(1)依存症・退行
態度や言葉が子供っぽくなったり、すぐに親や周囲を頼るようになる。認知障害とは異なるが、認知機能が回復し、社会的な場面に参加するようになると改善してくる例も多く、時間をかけて成長がみられる。
(2)感情コントロールの低下
ささいなことで感情が爆発し、暴言を吐いたり暴力を振るうことが一番の問題となる。いらいらしている時にささいな一言に反応してキレる場合が多いが、注意されたり、自分が気にしていることを言われたりすることが引き金になりやすい。いったんキレると自分が何をしているのか分からなくなるが、興奮が収まるとケロッとして何事もなかったかのごとく、振る舞う場合も多く、周囲は唖然とさせられる。また、本人が暴言を吐いたり、暴力を振るったことをすっかり忘れている場合には、相手の傷ついた感情(許せないという思い)との間に食い違いが生じることになる。
(3)欲求コントロールの低下
「欲しいと思うとがまんできない」と1日に何本もジュースを飲んだり、お菓子を1袋全部食べてしまったりする。お酒もタバコなども止められなくなったり、お金をあるだけ使ってしまったりする。自分がどれだけ飲んだか、いくら使ったかの記憶があいまいであるということもあるが、抑制がきかなくなっていると考えた方がよい。 抑制は性的な行動にも関係している。セクハラやストーカーまがいの性的な逸脱行動が押さえられず、社会問題となることがある。
(4)対人技能拙劣
相手の気持ちや状況を思いやることが苦手になって、新しい友人関係を築くことが難しくなる。自分の一方的な思いを押しつけてしまって相手をうんざりさせたり、ささいなことで相手を非難したりするので、友人が離れていってしまう。
(5)固執性
ひとつのことを始めるとやめることができなくなったり、こだわったことを何度でも言ったりやったりする。特にこだわった行動は状況は変わっても容易に変えられない。窓を何度でも閉めて回ったり、ちょっとしたゴミでも気になって拾いまわったりなど、強迫的な行動が見られることもある。
(6)意欲発動性の低下
自分から何かしようとしなくなり、周囲から促されない限りボーっとしている。重傷の場合には日常生活の洗面…整容衣服着脱、入浴などの行動すら自分からしようとしない。周囲で起きている事柄にも関心を示さなくなる。軽症の場合には目の前の簡単に出来ることはやれるが、意図的な努力を必要とする行動はなかなか出来なかったり、続けられない。
(7)脱抑制
目の前の刺激に反応して行動してしまうことが見られる。たとえばパンが置いてあれば、子供のために用意したものであってもお構いなしに食べてしまったり、どこかに行こうとしても、たまたまパチンコ屋が目に入ればそのまま入ってしまったりする。何のためにという目的と、何をするかという行動が結びつかない。
3.その他
(1)失語
話せない、意味のわからないことを言う、読めない、書けないなどの障害。他の人に意志を伝えたり、他の人が言ったことを理解したりすることが難しい。
(2)失行
麻痺や失調、不随意運動などの運動障害はないのに、運動がきちんとできない。道具がうまく使えない、動作がぎこちない。
(3)失認
物が見えているのにそれが何かわからない。感覚障害はないのに、見たり聞いたり触ってもそれが何かわからない。普段使っているものを見ても何かわからない。
(4)半側空間無視
片側(左側が多い)にあるものを見落としやすい。片側にあるものに気づかずぶつかる。